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download3.jpg僕の記憶からして、3歳の頃にサーフィンを習い始め、オーストラリアの NSW(ニュー・サウス・ウェールズ)州にある Broken Headのビーチ沿いにある熱帯雨林で George Greenough といった隣人とユニークな幼少時代を過ごしました。以降、何年にも渡り父親である Mark Thomson の作り出すデザインを目に焼き付け、トリップやコンテストでオーストラリアに訪れた
Brad Gerlach、Tom Curren、
Donovan Frankenreiter といったレジェンドサーファーに巡り合い、同時に彼らの最新ツールとズバ抜けたセンスとパフォーマンスに自然と虜になり、憧れる様になりました。
初めてシェイピングツールを手にしたのは5歳の時、父親のサポートを得つつレールをカットし、カスタムボードをシェイプしました。

その後、何年もの間シェイプルームの片隅に座り父親がパワープレーナーを手にシェイプする姿を見てきましたが、自身のためにシェイプをしたいと気持ちにかき立てられたのは14歳の時でした。自身が使うボードがどうあって欲しいか、どういう動きをして欲しいか、と自分なりに模索し始めたのも恐らくこの頃だったと思います。以降、スキルを上げるのと併せ、少しずつですが自身の考えをシェイプに反映できる様になりました。10代後半から友人にもシェイプし始め、周囲の人達が僕のデザインに興味を持ち出してくれ、コンペティションに飽きてきた事も重なり、次第にフリーサーフィンとシェイプスキル向上に集中し始めました。

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“ 僕にとって、サーフィンとはただ波に乗るだけではなく、自然をより深く理解し、自身が秘める精神性をより発達させるものだと考えています。従ってサーフィンに使うツールというのは、体を動かす動作と、海との精神的交流をする上で丁度中性であるべきと考えています。”

2004年に
Richard Kenvin(Hydrodynamica.com)と出会い、その時始めて Dual fin fish を紹介され、一瞬にしてそのシンプルなデザインと自然なパフォーマンス性の虜になりました。厚さ2インチのスラスターに飽き飽きしていた事もあり、その出会いでサーフィンに対する意欲を改めて掻き立てられ、完全にフィッシュにハマってしまいました。
その後、フィッシュの秘めたポテンシャルに気付き出し、最良のパフォーマンスを生み出すためにボリュームを落としデザインに磨きをかけました。
この継続が今日あるTomosurfboardsの最新デザインを生む事に繋がっていくこととなりました。

サーフィンにおける更なる飛躍は、アスリートとしての進化よりも、使用する道具の進化によってもたらされると心から思っています。
世界のトップレベルに位置するサーファー達も、過去20年で若干しか変化していないデザイン、50年変化していない素材によって、進化を妨げられてしまっているのでは… と僕は考えてます。
僕自身、未だサーフィンから教わる身でありますが、海と調和する為のサーフボードの物理的本質に他とは違う特殊な考えを抱いていると感じています。サーフボード製造とは科学でありアートであり、デザインの潜在性は無限大だと考えています。
- ダニエル・トムソン


今までにない最も進化したハイパフォーマンスサーフクラフトを作りあげること。
Tomoは、そのことを語る上で飛び抜けたポテンシャルを持つフリーサーファー且つサーフボードデザイナーである。
彼は若きシェイパーでありながら、彼のウルトラモダンパフォーマンスプラニングコンセプトに見てもわかる通り、既に卓越したデザイン能力を有している。
また、彼自身がハイレベルなサーフ能力を有していることと、レジェンドサーファーやクラフトマンたちから受けたインスピレーションが後押しとなり、ここ数年で他に類をみないラディカルさとパフォーマンス性能を持つサーフボードを開発する彼独自の"シックスセンス"を開拓している。
「ダニエルのボードは、彼が考える革新的サーフィンを表現したものだ。彼の過去のデザイン全てが流体力学に基づく理論と彼が実際に描くマニューバーラインとリンクしている。ウェイクボードのデザインをサーフボードとリンクさせてみることで、過去誰もやったことのないエアリアルが新たなスタンダードになる、と彼は進化を語る。しかしそれも恵まれた環境とトラディショナルフィッシュを乗り続けた時代を経た賜物であり、現在生み出される最先端サーフクラフトはTomoにしかできない特有な存在となっている。」Surfers Path第78版2010年5/6月号からの抜粋。文: Andrew Smith。